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平和学のヨハン・ガルトゥング氏

https://www.tokyo-np.co.jp/article/310467
積極的平和論を提唱したノルウェーの ヨハン・ガルトゥング氏が 2月17日にお亡くなりになっていたとのことでした。
ガルトゥング氏は九歳の時に、ナチス占領下で抵抗運動に参加していた父親が逮捕されるのを目の当りにします。 これが原点となって、平和について深く考えるようになりました。


積極的平和という言葉は日本人ならよく耳にした言葉です。
安倍元首相が積極的平和主義を唱えて武力による平和を促していたからですが、ガルトゥング氏はこれを強く批判します。 言葉は似ていますがガルトゥング氏の唱える平和主義は安倍さんのようなインチキ平和ではないからです。
ガルトゥング氏の積極的平和は実際の戦争は勿論のこと、差別や貧困などの構造的な暴力をも含めて広義に渡る平和を促す理論だったからです。

このブログで安倍元首相を馬鹿だと揶揄していたのは、安倍さんの主張に協調というものが無いからなんです。
積極的平和という言葉を利用して得意気に語っていた態度にはウンザリさせられていましたが、戦争は理由がどうあれ、その結末は、憎しみが憎しみを呼び、それが子供、孫にも受け継がれ、数十年、数百年、数千年も続きます。

武力による平和は絶対にあり得ません。 もしも出来るとしたら、それは今現在、イスラエルによってガザで行われているような民族の根絶以外にないと思います。
そんなことが許されて良い筈はありません。